社協logo

社会福祉法人

呉市社会福祉協議会

mainvisual

重層的支援体制整備事業

重層的支援体制整備事業

 地域の抱える課題が複雑・複合化する中で,従来の高齢・障害・児童・困窮などの属性別における相談支援体制だけでは,支援の手が届かない「制度の狭間」(8050問題,介護育児のダブルケア等)と呼ばれる人たちが,社会問題となっています。こうした問題に対応するため,国も社会福祉法を改正し,令和3年度より,新たに重層的支援体制整備事業を施行しています。

 呉市においても,令和4年4月より,地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制を整備する「重層的支援推進室」を市役所2階に設置し,以下の支援を一体的に実施しています。

①相談支援

・属性を問わない(断らない)相談支援 ・支援の手が届かない世帯へのアウトリーチ機能の拡充
・多機関が協働した支援体制の構築  

②参加支援

・社会とのつながりを構築するための支援
・社会参加を行うために必要な支援(情報提供,同行支援・定着支援,社会資源の開発)

③地域づくりに向けた支援

・従来からある高齢・障害・児童・困窮分野における住民主体の活動づくりの推進
・地域における多世代の交流や多様な活躍の場を確保する地域づくりに向けた支援

 

呉市ホームページ  https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/59/kureshi-jyuusoudan01.html

広報チラシ     この写真を見る

問合せ先:呉市重層的支援推進室

  郵便番号:737-8501
  住  所:呉市中央4丁目1-6 市役所2階
  電話番号:(0823)25-5715

呉市社会福祉協議会では,呉市より以下の事業を受託し,呉市とともに重層的支援体制の整備推進に努めています。

多機関協働事業

 多機関協働事業は,世帯の抱える課題が複雑・複合化し,単一の相談支援機関では対応が困難なケースや課題が複雑に絡み合い,支援者間の調整が必要なケースなどが想定されます。

 呉市においては,重層的支援体制整備事業における相談支援の中核機関として,以下の支援を行います。

  1. 世帯にまつわる課題の解きほぐし
  2. 支援者ごとの支援状況の把握
  3. 支援者間の役割調整・助言・支援方針の決定

 ※以上の支援を行うため,随時,支援者間での会議を開催しています。

アウトリーチ等を通じた継続的支援事業

 アウトリーチ等を通じた継続的支援事業は,複数分野にまたがる複雑・複合化した課題を抱え,うまく必要な支援機関につながっていないケースやどこにも相談することができず,必要な支援が届いていないケースなどに支援を届けるものです。

 支援の対象者は,長期間にわたりひきこもり状態にあるなど,社会的に孤立し,必要な支援を求めることができない要支援者等が想定されます。

    そのため,対象者とつながり,直接的な支援につなげるための信頼構築を目指し,継続的な自宅等へのアウトリーチを実施しています。

参加支援事業

 参加支援事業は,さまざまな理由により,社会とのつながりが途切れた又は疎遠になってしまった人を対象に,社会とつながるための居場所や機会を提供し,その人がより良い生活を送ることができるように支援するための事業です。サポート内容は以下のとおりです。

【既存のサービス等で対応できる場合】

  1. 対象者のニーズに合った,サービス等に関する情報の提供
  2. サービス等への参加のための同行支援
  3. 継続的に利用を続けていくための定着支援(受入先の調整や環境整備も含む)

【既存のサービス等で対応できない場合】

  1. 庁内各課や委託事業者,NPOや民間企業を含む,関係団体との連携によるサービス等の開発
  2. 既存のサービス等における対象者基準の拡充や受入の調整